新米技術者の研究メモ

思いついた工学的なお題についてゆるーく考察・解説していくブログ。

のこぎり波を作ろう

今回は、回路を応用してのこぎり波を作ります。

 

まず、前回のカレントミラー回路に少し手を加えます。トランジスタのベース部分にさらにトランジスタを組み込みました。こうすることで、よりコピーする電流の誤差が減るみたいです。(I1=I2により近づく)

  

次にコンデンサが線形に充電される波形と、抵抗分圧による基準電圧をコンパレータによって比較します。基準電圧を超えれば、Q4がONになってコンデンサ電荷が抜け、そしてQ4がOFFになったら、またコンデンサが充電されます。その繰り返しでのこぎり波が出力されるみたいです。

 

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図1 のこぎり波を出力する回路

  

実際にシミュレーションを実行したら、図2になりました。ちゃんとのこぎり波が出ていますね。周波数はざっくり750kHzでした。今回は特に狙いの周波数や振幅があるわけではありませんが、指定する場合は抵抗やコンデンサの定数調整が必要になりますねパー

 

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図2 コンデンサ端の出力電圧波形

 

 

せっかくなので、この出力波形を使って、pwm出力まで作ります。さっきの出力(out)と基準電圧2.5Vをコンパレータに入力します。出力はオープンコレクタなので、テキトーな抵抗でプルアップしておきます。

 

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図3 PWMコンパレータ

 

シミュレーション結果が図4になりました。ちゃんと出力がパルス波形になっています。周波数は先ほどと同じで750kHz前後、Hレベルは5Vです。これからさらに、基準電圧を上下させるような回路にすれば、PWMのDuty比を調整できるのかな?わからないけど。笑

 

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図4 PWM出力波形

 

今回はここまで。

 

前回:カレントミラー回路の動作を確認する

次回:未定

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この記事は筆者が別ブログで掲載していたものをこちらに引っ越し、改訂したものです。(元ブログの記事は削除済み)

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