新米技術者の研究メモ

思いついた工学的なお題についてゆるーく考察・解説していくブログ。

汎用部品だけでスイッチングレギュレーターを設計しよう #3

 

今回は誤差増幅器を設計し、今まで作った回路を全て結合します。

 

ちょっといきなり話が飛んじゃうかもしれませんが、ご容赦を。

 

では早速作っていきますよ。

 

誤差増幅器と作った回路を全て統合する

 

図1

 

図1が今回設計した降圧のスイッチングレギュレーターの全体図です。

 

配線がちょっととっ散らかっているかもしれませんが。

 

誤差増幅器といっても、ただオペアンプに基準信号と分圧した出力電圧を入力しただけです。

 

基準信号より大きいか小さいかの情報を、後段のPWMコンパレーターに送っています。

 

後は位相補償用の抵抗とコンデンサを入出力間に入れただけですね。出力が適切に収束するように、定数を調節しました。

 

 

図2

 

解析結果が図2になりました。

 

立ち上がり直後に変なオーバーシュートがあるのですが、その後は無事に、設計目標としていた5Vに収束していきました。

 

若干5Vよりは低いのですが、そこまで制度を求めていないのでOKです。

 

 

図3

 

図3のように、出力電圧のリップルも20mV程度と良好です。

 

一般的には出力電圧の1%以下と言われてる?みたいなので、5V目標だと50mVですからまぁ妥当でしょうか。

 

 

おわりに

今回で、汎用部品だけで降圧のスイッチングレギュレーターを作ることができました。

 

出力結果を見れば、いかに電源ICがありがたい存在なのか分かりますね。

 

安定して電圧を作るのが難しいということがよく分かりました。

 

今回はここまで。

 

以上

 

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この記事は別ブログで筆者が掲載していたものをこちらに引っ越し、改訂したものです。(元ブログの記事は削除済み)

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